【旅行者注意】イギリスの紙幣・コイン変更

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イギリスは貨幣の変更が多い!

昨年、5ポンド札がポリマー性になり、’indestructible’(破壊できない)紙幣として話題になりましたね。最近では1ポンド硬貨が新しく12面体の『世界一偽造されにくいコイン』として導入されました。

裏面はチャーチルさん

この5ポンド札だけでも、私が十数年前にイギリスに来てから2回も変更がありました。日本にはいつ帰っても、以前の現金がそのまま使えるのに、イギリスはよく変更するなあという印象です。

旅行の後「また使うから取っておこう」なんてポンド紙幣やコインをキープしている人は要注意。次に来た時にはもう使えなくなっているかもしれません。ビジネスや観光、在住の家族がいるなどで繰り返しイギリスを訪れる人は、あまりポンドを現金で残さない方が良さそうです。

5ポンド札の使用期限は?

ちなみに古い紙幣やコインも、何ヶ月かは普通に使えます。今回の5ポンド札は2016年9月に導入され、旧紙幣の使用期限は2017年5月5日。2017年3月に出回り始めた1ポンド硬貨は、10月まで使えます。しかし決められた使用期限を過ぎると、店頭や銀行側は「受取拒否」が出来るようになっています。そのため、使っていないお財布や貯金箱に残っているお金もしっかりチェックして使い切りましょう。お札はともかく、1ポンドコインは車のダッシュボードやスーツのポケットなどにポツンと忘れられているかも…。

銀行によっては期限後も両替に対応してくれる場合もありますが、ダメな時はロンドンにあるBank of Englandに持参、または郵送して両替してもらうしかありません。

前回50ポンド札が変更になった時、日本の家族が持っていた旧札を数枚、Bank of Englandに送ったことがあります。Bank of Englandのサイトからフォームをダウンロードし、振込先の口座番号など記入して郵送したら、すぐ対応してもらえました。その時は高額だったので書留にしましたが、5ポンド札1枚とかだったら送料だけで消えちゃいますね…。やっぱり、使用期限前に使ってしまった方が良さそうです。

ところで、5ポンド札って本当に’indestructible’?

ポリマー(プラスチック)製で、旧紙幣より2.5倍も耐久性が増したという新5ポンド札。’破けない’’ポケットに入れて洗濯しちゃっても大丈夫’という触れ込みで、確かにピッカピカのツルツルになりました!

しかし今年4月には既にボロボロになったお札が発見され、すわ偽札発見!と間違った発表をしてしまった地方警察も…(後に’本物だった’と修正しています)。Bank of Englandによると、この札の場合は「高い温度で長めに洗濯したため、ホログラフ部分がすり減っちゃった」のではないかとの事。「洗濯しても大丈夫」とは、必ずしも言えないようですね…。

**追記**5/31

洗濯機で洗っちゃいました、5ポンド札!いえ、わざとじゃないんです〜〜(>ー<)

家族がポケットに入れっぱなしだったらしく、洗濯が終わった後、ドラムの中にポツンと残っていました。もちろん濡れてましたが、ダメージは一切なし!新品と変わらぬ状態でした。普通の洗濯くらいじゃビクともしないことが、よ〜くわかりました!

今後の切り替え予定紙幣

5ポンドに続き、10ポンド、20ポンド紙幣もポリマー製に切り替わることが決まっています。

・10ポンド札 2017年の夏に変更 現チャールズ・ダーウィンからジェーン・オースィンへ

・20ポンド札 2020年までに変更予定 現アダム・スミスからJMW・ターナーへ

両方とも旧札の裏面は’おっさん’揃いでしたが、新紙幣はイギリスを代表する文学・芸術系のお二人の若々しいお顔になるようです。使用期限には注意しないといけませんが、フレッシュな切り替え、ちょっと楽しみですね!

【2019年7月追記】50ポンド札も2021年末に刷新されることが決定しました!新しい顔は、数学者アラン・チューリング。ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『イミテーション・ゲーム』で有名な、エニグマを解読した人です。

詳しくはこちらからどうぞ→チューリングの謎めいた人生に迫る。『イミテーション・ゲーム』解説

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