よれよれポンド紙幣がまたひとつ、消えていきます…
5ポンド札に引き続き、10ポンド札もポリマー製の’洗っても大丈夫’な新札への切り替えが行われました。新札は裏面がジェーン・オースティン、表面と透明部分にエリザベス女王の顔(ちょっと実物より若め)のフレッシュな見た目です。
すでに旧札は見かけないくらいの勢いで切り替えが進んでいます。先日友達とのランチでお札を出したら、みんな新札なのに私だけボロボロの旧札を出してしまい、ちょっと恥ずかしかったです。うちは子供が友達と映画に行く際に、オンラインでチケットをまとめて取ってあげるのですが、よその男の子たちがポケットにぐしゃぐしゃに入れているお札で支払ってくれるため、かなりよれよれのお札が集まってしまうんです…(;´▽`A“
【使用期限は2018年春】使い忘れに要注意
旧10ポンド紙幣の使用期限は2018年の春ですが、まだはっきりした日付は発表されていません。発表になったらこちらに情報を追加しますが、旧札をお持ちの方は早めに使い切りましょう。
マシンの対応は意外と早い!?
ちなみに、1ポンドコインは先日使用期限がきたのですが、私は使い切れずに2個ほど残してしまいました(´A`。)。節約主婦としてはあるまじき痛恨のミスです。まだ銀行に持っていけば大丈夫なんですけど、2ポンドのために足を運ぶのも面倒で放ったらかしてます。
なぜ今1ポンドの話を持ちだしたかと言うと、それは’’意外と機械類の切り替えが早い’’ということをお知らせしたかったからです。私も、旧1ポンド硬貨が使える期限の2〜3日前から使い切る予定で現金での支払いをしていたのですが、それでは遅すぎたようでした…。
まず、近所のSainsbury’sのセルフチェックアウトの機械に旧硬貨を入れたら、カラーン☆と戻ってきました。「おお〜もう切り替えに対応しているのか!」と感心しつつ、そのまま回収。そして、カウンシルが管理している駐車場のチケットマシーンで使おうとしたら「こちらはすでに新硬貨への切替済みです」という表示が( ̄□ ̄;)!!
…試しに入れてみましたが、やはりカラーン☆と虚しい音を響かせながら戻ってきました…。
そんなわけで、旧コインが使いきれなかった私です。イギリスでもセルフチェックアウトなど機械での支払いが増えているため、エンジニアさんがさっさと対応してくれちゃうと、使用期限前でもこんな落とし穴があるのですね。皆さんもご注意を〜!
【没後200年】ジェーン・オースティンって誰?
蛇足ではありますが、せっかくなので新札の若く小綺麗な女性、ジェーン・オースティンについて調べてみました。ジェーン・オースティン(Jane Austen)はイギリス・ハンプシャーで1775年に誕生した、イギリスを代表する小説家の一人です。2017年は没後200年にあたるので、その意味もあって新10ポンド札の顔に選ばれたのかもしれませんね。
41歳と若くして没したジェーンでしたが、何度も映画やドラマ化されている人気の作品をたくさん残しています。日本でも人気なのは「高慢と偏見(プライドと偏見)」’Pride and Prejudice’でしょうか。なかでも「プライドと偏見」という邦題で公開されたキーラ・ナイトレイ主演の2005年版が有名かもしれません。また、「分別と多感」’Sense and Sensibility’もエマ・トンプソンやケイト・ウィンスレット、ヒュー・グラントなど錚々たるイギリス俳優を集めた1995年の映画が知られています(邦題は『ある晴れた日に』)。
個人的な思い入れで恐縮ですが、「Emma(エマ)」はとても可愛い作品で好きです。映画は1996年に公開されたグウィネス・パルトロウ主演のものがありますが、私が好きなのは2009年のBBCドラマのエマ。特にコスチューム・ドラマ(イギリスの時代劇的なジャンル)のファンではない私が、珍しくハマった作品でした。
主演のロモーラ・ガライが、それはもうチャーミングで、天真爛漫なエマにぴったりなんです…!写真だけ見ているとクールなモデルさん風ですが、動いている時はくるくると表情が変わって可愛らしく、女性でも惚れてしまいます(*´∀`*)。BBCのサイトで少しだけ動画が残っていましたので、興味のある方はぜひご覧ください。
旅行者の方もご注意!
紙幣・硬貨の切り替えが早いイギリスのキャッシュは、早めに使い切るのが肝心です。現地にいる私たちはまだ使うチャンスがありますが、また使うつもりで日本に持ち帰っちゃった人は注意してくださいね!
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