【2019年最新】ロンドン・大英博物館の見どころや見学プランを写真付きで解説!

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年間600万人が訪れる、大英博物館ってどんなところ?

ツアーでロンドンに行くと、必ずと言っても良いくらい立ち寄るであろう名所の大英博物館は、年間600万人近くの人が訪れるという超人気スポットです。

英語名でブリティッシュ・ミュージアム(British Museum)。ザ・イギリスの博物館といった感じがする名前ですね。

1753年に設立された世界で最初の国立博物館でもあります。

かつての大英帝国の栄華を象徴するように、世界中から集めた展示物はなんと200万年前の物もあるというスケール!

人類の歴史を語る上で欠かせないコレクションがゴロゴロしており、考古学や人類学に興味がない人でも必ず聞いたことがある物が見つかります。

平日に撮影。人出はほどほどといったところ

また、常設展以外にもユニークな企画展を行うことでも評判を集めています。

2019年は「マンガ展」をやっていますし、以前には春画展を開催して物議を醸しました。

古い枠にとらわれない攻めた発想の企画と、世界的に意味のある歴史の遺物の展示という、2つの異なる魅力が大勢の人を引きつける秘密なのでしょう。

大英博物館の攻略法!

中から正門を撮ったところ。

上の写真は前庭から道路へ向けて撮ったもの。右の方にあるシルバーの柵は、混んでいる時に入場客を並ばせるためのものです。

なお、敷地に入ると荷物検査がありますので、カバンを開いて係の人に見せましょう。

大英博物館入り口の天井。スケール大!

大英博物館入り口の天井。スケール大!

中に入ると広くモダンな空間になっており↓、中央の丸い建物の周りには階段が付いています(階段やエレベーターは随所にあります)。

この右手に企画展のチケット売り場がありますが、普段の展示を見るだけなら無料なのでチケットは要りません。

日本語もある!オーディオガイド

ツアーなどでガイドさんが付いている場合は別ですが、個人でじっくり解説を聞きたいならオーディオガイドを借りるのがおすすめ。もちろん日本語解説にもできます。

入り口を入って左手に貸し出しカウンターがあります。2019年現在、利用料は7ポンド(未成年や学生などは6ポンド)です。なお、盗難防止のために身分証明書を提示する必要があるので、パスポートなどを用意しましょう。

インフォメーションの向こうに見える、垂れ幕の下がオーディオガイド貸し出しカウンター

【注意】荷物の持ち込みには制限あり!

館内には、40x40x50cmを超える大きい手荷物は持ち込めません。大型のスーツケースなどはホテルや町中の預かり所に預けましょう。

それ以下の手荷物は、館内のクロークルームを利用できます。場所は正面入口を入ってすぐ左手です。またはLevel1の奥にもあります。料金は1アイテムにつき2ポンド、傘1ポンド(2019年現在)。ただし、ベビーカーは無料で預けられます。

写真・動画撮影OK!

常設展に関しては、基本的にフラッシュ使用を含む写真・ビデオ撮影がOKです(※展示物によっては駄目なものもあるので、カメラに斜線やバツがついたマークなど、個別の表示に気をつけてください)。

なお、条件は下記の通りです。

  • 個人で使用するものであること
  • 三脚を使わないこと

ここは外せない!定番の見どころをご紹介

じっくり一日かけて見られるなら良いですが、時間や体力的に無理という人、ピンポイントで見たいという人におすすめの展示物をご紹介します。

まず見たいのは、大人気のロゼッタストーンです(下;自分では写真を撮りそこねたので、pixabayさんからお借りしました。たぶん大英博物館で撮られたものと思いますが、表示がなかったので確実ではありません)。

Image by djorenstein from Pixabay

ヒエログリフ(象形文字)解読の鍵となったロゼッタストーン。その周りはいつも人でいっぱい!

入り口すぐのところにある目玉の展示とあって、見物客のテンションと集中力もMaxですが(笑)、諦めずにスキマを縫っていけばジワジワと近寄れます(^^)。

場所はホールの左手にある入口から入ってすぐ。常設展示のメインエリアへの入口でもあるため、

ここは迫力満点の巨大なエジプトの彫刻が立ち並ぶ部屋です。ロゼッタストーンを見た後、右へ行くか左へ行くか迷いますが、このブロックの各部屋はこまめにつながっているので、適当にウロウロしても何とかなります。

イギリスまで運んできた労力にも頭が下がります…

でも、時間のない人は、ロゼッタストーンの奥へ直進しましょう。

最後の部屋はどかーんと広い空間に、ギリシャのパルテノン神殿(The Parthenon)の彫刻やレリーフが展示されています。

ギリシャ美術はヨーロッパ文化の原点とも言える芸術です。

ギリシャ神話の神様たちを人間的に表現した美しい姿、迫力のある馬の彫刻など、キリスト教やイスラム教美術とは大いに違った魅力があります。

実際に本来の場所であるパルテ丿ンの丘に行くと、神殿には天井もなく、当時の栄華を思い起こさせるのは巨大な白い柱のみ。もちろんロマンは感じられますが、かつて祀られていた豪華なアテネ像などの美術品についても、かなり想像力を働かせる必要があります。

それが、ここでは作品が状態良く保存されており、自然な光の下、近くに寄ってじっくりと鑑賞できるのが利点です。

ただ、ちょっとナナメな見方をすると、大英帝国が略奪してきたものがここにある、という違和感も感じざるを得ません。

でも、ロゼッタストーンとパルテノン彫刻の中間あたりにあるアッシリア(イラク北部)の豪華なレリーフなどもそうですが、政情が安定して豊かな国であるイギリスが管理しているから、今も私達が歴史の遺物を見られるんだということも忘れてはいけませんね。

さて、ギリシャに寄り道した後は、またエジプトに戻りましょう

ロゼッタストーンの並びには彫刻類などが並んでいますが、古代エジプトと言えば、ピラミッドという壮大なスケールでお墓を作っちゃうほど、あの世への思いが強かったのが特徴。

やはり、ミイラお墓の埋蔵品なども見たいですよね。

大英博物館の上階(Level3)へ行くと、Ancient Egypt〜Egyptian life and deathというエリアがあります。

ホールの円柱の周りの階段を登っていった場合、レストラン向かいの入り口の奥です。

ツタンカーメンのマスクがあるって聞いたけど?

Image by Sriom from Pixabay 大英博物館には無いのです…。カイロに行って実際に見たいなあ^^

有名な少年王ツタンカーメンの黄金のマスクも、かつては大英博物館が所蔵していました。古い情報を見て、今でもあると思って探す人がいるようですが、現在はエジプトに返却されています(基本的にはこれが正しい処置ですよね…^^;)。

しかし、まだまだびっくりするくらい沢山の棺やミイラ(人間や猫など)、遺品が展示されているので、ぜひ見に行ってください!

古代エジプト人達は、どんなことを考えながらミイラを作ったり、棺に凝った装飾を施したりしていたのかな、なんて思いを馳せられます。

それにしてもミイラになった人たちは、まさか遠い未来、外国で色々な国の人達に見られることになるとは思っていなかったでしょうね…(^^;)。

私なんて、ミイラさんに「妙な平たい顔の奴がマジマジ見てくるな〜」とか思われてるかもしれません!?

【見どころまとめ】これだけは見ておこう!

定番と場所だけまとめておきます。

  • ロゼッタストーン 入り口を入って左手、オーディオガイドの貸し出しコーナーを越えたところの入り口を入ってすぐ
  • パルテノン神殿の彫刻・レリーフ ロゼッタストーンを越えて直進した突き当り
  • 古代エジプト(ミイラなど) Level3、入り口から見ると正面奥

【リピーターにもおすすめ】日本美術コーナー

時間があって、もっとじっくり見たい!という人や、リピーターの人にもおすすめしたいのが、日本美術の部屋

何でイギリスまで来て日本美術を見なきゃいけないの?と思うかもしれませんが、海外で自国の美術の展示に出会うのは、何とも言えない嬉しさがあります。

また、大英博物館やロンドン塔などでコレクションしているアイテムは、日本の将軍や皇族などから贈られたものなど、由緒正しい美術品や、当時の技術の粋を集めた最高級の工芸品であることが多いもの。

【参考】ロンドン塔にある、徳川秀忠から贈られた甲冑などの記事はこちら(ロンドン塔ガイド2)

イギリスのアンティークショップでも伊万里焼などが置いてあることがありますが、安っぽいお土産品などチープなものも多いです。

しかし、美術館・博物館では厳選されたものばかりですから、あえて時間を作って見る価値があると思います。

日本の歴史とのつながりを感じたり、海外の人は、こんな視点で日本を見ているんだなと気づけたりするのも、なかなか面白いものです。

【場所】日本美術の部屋(Level5 Room 92-94) 建物正面から見て、一番奥の方の位置。Level4から、ひっそりと落ち着いた感じの階段が続いています。

もちろん、他にもアジアやアフリカ、中東など世界各地から集められた美術品・工芸品・遺物がたくさんありますから、興味のある地域のコーナーを覗いてみるのも楽しいです!

これは南米の展示だったかな?ユニークですよね

【基本情報】入場料・アクセス方法・所要時間・カフェなど

常設展示・入場そのものは無料!

イギリスの公営美術館や博物館は、基本的に入場無料。ただし、その時だけ開催している企画展(Special exhibitions)に関しては有料です。チケットは事前にオンラインで買っておくと時間の短縮になります。

ウェブサイトの企画展ページから’Book Online’へ進み、日付・時間などを指定して購入します。チケットはメールで送られてきます。

当日チケットを買う場合、売り場は中に入って右手にあります。

チケット売り場。左側は博物館のメンバーシップカウンター

アクセス方法

【住所】British Museum, Great Russell Street, London, WC1B 3DG

【開館時間】10.00–17.30 ※金曜日は多数の部屋が20:30まで開いています。詳細はこちらをどうぞ

【閉館日】元旦、12月24日〜26日

大英博物館の地下鉄(TUBE)の最寄り駅は以下の4つ。

  • Holborn(ホルボーン)
  • Tottenham Court Road(トッテンナム・コート・ロード)
  • Russell Square(ラッセル・スクエア)
  • Goodge Street(グーヂ・ストリート)

上から2駅からは500m、残りの2駅からは800m程度です。大した距離ではありませんが、大英博物館は中でたくさん歩くため、体力を温存したい人はタクシーの利用もありかと思います。

見学にはどのくらい時間がかかる?

見学の所要時間は、上記でご紹介した3点+αくらいなら1時間でも可能。しっかり見ようと思ったら1日かける、あるいは日を変えて2回行くのも良いと思いますが、平均的には3〜4時間見ておけば満足する見学ができるのではないでしょうか。

食事はできる?

1階の左奥と右奥にセルフ式のカフェ(Court Cafe)があります。冷たい飲み物やケーキ類などは自分でトレイに取り、温かいものはレジで注文するシステムです。さらに、2階の奥にも小さなカフェが用意されています。

外にも入り口右側にカフェ、左側にピザの店があります。

きちんとした食事をしたい時は、Level3にレストランがあります。入ったことはありませんが、オープンスタイルになっており、お洒落な感じです。

大英博物館のクリームティー

上の写真は1階のカフェで食べたクリームティー(スコーンと紅茶またはコーヒーのセット)。観光地の常でメニューは全般的に割高ですが、クリームティーはセットなのでお得感があります。スコーンは大きいし、ちゃんとクロテッドクリームも付いてきますよ(^^)!

お土産はどこで買うの?

お土産売り場は1階中央部分に集中しています。正面入口から向かって右手に本、奥にお土産物、左手はミュージアムらしいアート系のグッズが並んでいます。

企画展を見る場合は、通常その最後の部分にグッズ売り場が設置されています。ちなみにムンク展の時は、『叫び』のあの人がデザインされたグッズが並んでいて笑えました(^0^)!

Image by Eric Perlin from Pixabayかの有名な「あの人」!

オンラインショップもあります。サイトはこちらからどうぞ!

大英博物館で世界を覗こう!

世界の考古学・歴史のホンモノに触れられる大英博物館。貴重な展示品に囲まれて、スケールの大きさや時の流れの雄大さを感じられるスポットでもあります。

ロンドンを旅行するなら、行かないのはもったいない!ぜひ、1時間でも半日でも1週間でも、時間を見つけて立ち寄ってくださいね!

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