渡辺直美が寿司で食中毒。イギリスでもアニサキスには注意!

腹痛

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日本のお笑い芸人・渡辺直美さん、おしゃれで面白くて大好きです。その彼女が寄生虫の「アニサキス」に感染して大変だったというニュースを見ました。お寿司から感染したそうですね。

「怖いけど、あまり寿司を食べる機会のないイギリスでは関係ないなあ…」なんて他人事に思っていたら、イギリスの新聞ガーディアンの記事で「寿司によるアニサキス中毒に注意」というのを見つけてしまいました!えっ、渡辺直美ちゃんがかかったヤツ?とびっくりして読んでみたら、実はどこでもアニサキスには気をつけた方が良いそうなんです…。

イギリス・ヨーロッパでも、寿司によるアニサキス食中毒が増加中!?

寿司

寿司ブームと共に、感染症も増えている!?

The Guardianの記事によれば、今年3月、ポルトガルで32歳の男性が下記の症状を訴えて病院に運び込まれたそうです。

  • 1週間以上つづく腹痛
  • 微熱
  • 嘔吐

内視鏡検査をしたところ、胃からthe genus Anisakis(アニサキス類)の幼虫が発見されました。そして男性が「しばらく前に寿司を食べた」と話したことで、医師は「寿司が原因」と断定したそうです。

症例を報告した医師団によると、’通常は日本でしか見られない感染症だが、寿司の流行により西洋社会でも増えている’とのこと。スペインでも生のアンチョビが原因で、過去に3年で25の感染例があったり、イタリアでもアンチョビや寿司から感染することがあるというリサーチ結果が出ているそうです。

a Spanish study that reported 25 cases of the condition over a three year period from 1999 to 2002, with all patients having eating raw anchovies, as well as Italian research which flagged both anchovies and sushi as routes by which individuals could become infected.

出典元 https://www.theguardian.com/world/2017/may/12/popularity-of-sushi-has-brought-rise-in-parasitic-infections-warn-doctors-anisakiasis

イギリスで「もしやアニサキス?」と思った時の対処法は?

病院

アニサキスかも?と思ったら病院へ!

イギリスでは、日本にいる時ほど寿司を食べなくても、機会があったら喜んで食べちゃう!という人は多いはず(私もですが…)。イギリスは寿司といってもそれほど冒険しませんが、ヨーロッパでは生魚に抵抗がない国もあります。ヨーロッパ旅行中に食べた魚が原因になることもあるかもしれませんね。

同じアニサキス感染でも、痛みを感じるまでの時間や発症の程度には差があるようです。前述のポルトガルの男性は1週間ガマンできたのに、渡辺直美さんのケースでは、寿司をつまんで2時間後には耐えられない痛みが始まったそうです。同じ症状で苦しんだ「品川庄司」の庄司智春さんは、しばらく我慢したものの、激痛に耐えかねて病院に行ったら8匹ものアニサキスが胃に食いついていたとか…。聞くだけで痛そうですが、最初に病院に行った時は胃けいれんと言われたそうなんです!日本でもすぐには診断ができないことがあるんですね。

それなのに、イギリスのNHSでアニサキスをちゃんと診断してくれるかどうか疑問です。というか、まず無理だろうという気がしてしまいます…。

アニサキスは薬では駆除できず、内視鏡による処置や手術が必要とのこと。そのため、どうしてもホスピタルで処置してもらわなければいけません。もし寿司や刺身を食べてから胃痛や吐き気がしてA&Eに行くなら、「私、寿司を食べました!原因は寄生虫かも!」とはっきり伝えた方が良さそうです。検査の結果アニサキスでなかったら、それはそれで安心(!?)。消去法で、他の原因を見つけてもらう助けにはなりますから…。

ちなみに渡辺さんや庄司さんの他、南海キャンディーズの山里亮太さんも感染経験があるそうです。意外とよくあるケースなんですね。この怖いアニサキス、感染を予防する方法はあるのでしょうか?

アニサキス感染を防ぐ方法ってあるの?

魚

新鮮だから生食OKという魚屋さんもあるけれど…

アニサキスに感染する前に、まず防げたら防ぎたいものです。The Guardianの記事では、The Food Standards Agencyからのアドバイスとして、次のような予防対策を紹介しています。

If wild fish are to be eaten raw or lightly cooked, ensure that all parts, especially the thickest part, have been frozen for at least four days in a domestic freezer at -15C or colder.

出典元 https://www.theguardian.com/world/2017/may/12/popularity-of-sushi-has-brought-rise-in-parasitic-infections-warn-doctors-anisakiasis

’魚を、生の状態や軽く調理しただけで食べる時は、全ての部分、特に厚みのある部分は最低でも4日間、家庭用冷凍庫でマイナス15度以下の温度で凍らせましょう’

これは、冷凍することで隠れているアニサキスの幼虫が死滅するから。イギリスのスーパーで買った魚を生で食べるチャレンジャーな人はあまりいないと思いますが、魚屋さんで生食OKと言われたものでも、よ〜く見て確認するか、冷凍してから食べたほうが良いかも…。また釣りをする人も、釣ったばかりで新鮮だから刺身で食べよう!という時には気をつけたほうが良さそうです。

外国だからこそ、寄生虫感染に気をつけて!

イギリスやヨーロッパにいると、症例が少ない分、万一アニサキスに感染しても診断が遅れることがあるかもしれません。生やしっかり調理されていない魚を食べた後、腹痛があったら、医師に食べたものをしっかり伝えましょう。

きちんと処置してもらえば、アニサキスは駆除・治療できるものです。せっかくの寿司ブームですから、知識を持って、気をつけて楽しみたいものですね!

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