ロックダウンが長期化するイギリス。6週目の現状とグッドニュースまとめ!

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ロックダウンはついに6週目に…

イギリスでは、いまだ新型コロナウイルスで亡くなる人は増え続けており、4月30日現在で2万7000人近くなっています。

しかし、ピークは過ぎたという首相の談話もあり、どのようにロックダウンを緩めていくかということに話題は集中しています。

来週には、段階的に規制を緩和していく内容を決めて発表していくとのこと。

噂ではガーデンセンターや、粗大ゴミを集めるリサイクルセンターなどがオープンするのではないかという話です。

我が家もスプリング・クリーニングで出たゴミが溜まってるので、早く処理場に持って行きたくてたまりません(^^;)。

また、閉まっていたマクドナルドやバーガーキングなどのファーストフードのお店も、一部がテイクアウト限定でオープンしました。

オープンしたお店の周りでは渋滞が起こっているそうです(笑)。←なんて笑ってる私も、思わず地元のショップをチェックしてしまいました。まだ閉まってて、ちょっとガッカリ(´・ω・`)。

長期にわたるロックダウンの現実

Image by Anastasia Gepp from Pixabay

国民の間では、ロックダウンの重要性は分かってはいるものの、さすがに飽き飽きしたという空気も流れております。

私の家の近辺でも、特定の家の前に車が何台も止まることがあり、ハウスパーティーをやっているのかな?と思わせられることも増えてきました
(もちろんパーティーどころか、親戚や友達の家を訪ねることも禁止)。

私はしませんが、警察に近隣の人を告発する内容の電話がすごく多いそうです。イギリスも元々、日本に似て住民同士の監視の目は厳しいところなので…。

ただ、誤解で電話してしまう人も多いようです。

うちの近所の話では、80代で一人暮らしのお母さんに食品を届け、窓越しに会話をしただけで通報されたという人もいました。

住宅街のこととて、通報したのは十中八九、近所の人。そのお母さんは「良いご近所さんだと思っていたのに…」とショックを受けているそうです(><;)。

品不足はだいぶ解消されてきた

Image by Alexas_Fotos from Pixabay

それでも、スーパーには物が戻ってきて、今までなかなか買えなかったパスタや卵なのが手に入るようになりました。

やっぱりたまに時間によっては品切れだったり、小麦粉は入ってこなかったりということもありますが、一時期に比べたら安心して買い物できています。

特定の時間帯は、NHS(国民医療サービス)のスタッフのみが買い物できるシステムができたのも良かったです!

なお、ロックダウンで楽しみが食べることしかないというのは万国共通で、こちらでも食品やドリンクの売り上げが伸びています。

かくいう我が家も、4月の家計簿ではエンゲル係数が50%を記録してしまいました!

レジャー費や学校にかかる費用、ガソリン代が激減したため、必然的に全体の出品に占める食費の割合が上がったということも大きいのですが、やはりつい、せっかくだからちょっといいものを買っちゃおうかななんて思ってるのが響いてるんでしょうね。

また、やっぱり品切れが多いので、備蓄用に少しだけ多めに買っていることも響いているかも。

買いだめするつもりはないのですが、食べざかりの男子二人がいてただでさえ食品の減りが早いのに、学校が休みで3食(4食、5食になっている日もある)家で食べているので、食べ物は切らせません…。

スーパーでの買い物スタイルは?

ソーシャル・ディスタンス(Social Distance)を守るため、一度に入れる人数が限られており、お店によっては家族でも一度に1人しか入れないことになっています(子連れの人や、介助が必要な人は別。

毎回お店の外でしばらく待って入店します。今までで待っても最長30分ぐらいなので、我慢できないほどではないのですが、やはり毎回並ぶのは少々辛いものがあります。

ちょっと何か買い忘れたと言ってもすぐに戻れないので、毎回真剣です!

日本でも最近は出てきているようですが、こちらのスーパーやお店でははやばやとレジの人の前にアクリル板が立てられました。

小さめの店舗では現金の取り扱いを止め、カードでカードしか受け付けないところも増えています。

医療現場は本当に大変!

先日は、コロナに感染して亡くなった医療従事者に敬意を評し、1分間の黙祷が行われました。

コロナの犠牲になったお医者さんや看護師さん、助産師さん、ケアワーカーさんなどはすでに100人を超えています。

私が乳がんでお世話になった地元の病院でも、ドクターが1人亡くなりました。

彼らに尊敬と感謝を抱くと同時に、ご家族の気持ちを考えるといたたまれませんね…。

今の状況を医療崩壊と言って良いのかわかりませんが、自身がコロナになって自宅待機していた看護師さんが救急車を呼んでもなかなか来てもらえず、亡くなってしまったというニュースもありました。

やはり、現場の負担は相当なものなのでしょうね。

ただ、医療の現場が大変な状況にあることは周知の事実のため、コロナ以外の持病がある人が、遠慮して受診を避けている例が多いそうです。

最近では国や医療関係のチャリティ団体が「必要な時は病院へ行って!」と呼びかけはじめました。

コヴィディオットとヒーローと。

日本でもたくさんの人が自粛している反面、旅行に出かけたり、パチンコに行ったりする人たちのニュースも伝わってきますね。

でもどこの国にも同じような人はいます。コヴィディオット(コロナの正式名称Covid-19から作られた言葉。自粛の反対の、愚かな行動をする人の意味)は万国共通です。

イギリスではロックダウン初期の頃、スコットランドの大臣が自分の別荘に遊びに行ってしまい、辞任する事態になりました。

海岸やリゾート地に行く人たちも多かったのですが、この辺りは減ってきた感じです。

警察がビシビシ取り締まっているからですが、外出に関して違反切符を切る数も相当数にのぼりました。

現時点で、イングランドだけで約8900枚の違反切符が切られたとか!

ちなみに罰金は60ポンド(期限内に払えば半額)。駐車違反などと同じくらいですね。

警察も大変ですが、財源が増えるのは助かるかも!?

参照記事 https://www.thesun.co.uk/news/11517877/police-fine-brits-breaking-coronavirus-lockdown/

コロナ関連のグッドニュースもある!

もちろんその反面、グッドニュースや心温まる話もたくさん!

イギリスでは医療従事者への感謝を示すために、毎週木曜の夜8時に表へ出て拍手をする行動が続いています。

虹の絵を描いて応援する人や、「Thank you NHS」などと書かれたバナーを貼る人も。

疲れたNHSの人たちにとって癒やしになっているのではないでしょうか。

トム大佐にも拍手!

また、今日4月30日は、NHSへの寄付を募るチャリティーで記録的な数字を叩き出したトム・ムーアさんの100歳の誕生日でした。

彼は99歳という高齢にもかかわらず、コロナ対策の最前線で奮闘するNHSのスタッフとボランティアのためにチャリティー活動を行い、実に3,000万ポンド以上もの寄付金を集めました。

これは日本円なら40億円以上という膨大な金額。しかも、いまだ増え続けています。

まさに国のヒーローとなったトムさんの誕生日の今日は、国民総出でお祝いです!

退役軍人である彼のために、英国空軍機であるスピットファイアとハリケーンが上空を飛んでお祝いしました。彼の元にはたくさんのバースデーカードが届き、自宅では飾りきれず地元のホールを借りて展示されています。

また彼の称号は大尉(captain)だったのですが、女王の粋な計らいにより大佐(colonel)に昇格しました。

いまやイギリス一の人気者となったトムさん。これからも元気に長生きしてほしいですね!

ジョンソン首相にベイビー誕生!

昨日4月29日、ボリス・ジョンソン首相と婚約者のキャリー・シモンズさんの間に、男の赤ちゃんが誕生しました!

コロナで一時はICUに入るほど病状が悪化し、政務に復活したばかりのジョンソン首相だけに、喜びもひとしおでしょうね。

ジョンソンは大っきらいな政治家ですが、今回の入院ではめちゃくちゃ心配したし、復帰してくれて素直に嬉しいです。

彼には前の結婚で4人の子供がいますが、かなり年の離れた末っ子なので、皆にベタベタに可愛がられるのでしょうか(^^)。

ロックダウンは辛いけど、もうひと踏ん張り!

来週になってロックダウンが緩和されても、いきなり前の生活に戻れるわけではありません。

しかし、オックスフォード大学でワクチンの治験が始まったなど、明るいニュースもあります。

先の長いコロナ対策ですが、とりあえず緩和されたら、その内容にそって遊びたいですね。

少しずつ息抜きしながら、ワクチンが使えるようになるその日まで、頑張っていきましょう!

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