コロナ感染者数が増大しているイギリス
昨日の記事で、新型コロナウィルスの感染者が51人になったと書きましたが、一夜明けた本日は36人増えて87人に!
やはり、加速度的に増える時期に入ったようですね。どこまで増えてしまうのか、誰にもわからないのが怖いところです。
今のところイギリス政府は学校の閉鎖やイベントの中止勧告などは計画していません。
しかし、つい先日ジョンソン首相がコブラ・ミーティング(Cobra、イギリスの危機管理委員会。国家の大事の際に招集されます)を開き、イギリスにおけるコロナの状況が油断ならないものであると表明しました。
政府としてはリモートワーク(テレワーク)の推進や賃金保証、軍隊を使ってのコロナ対策などの対策を打ち出しています。
オリンピックを引き受けるどころじゃない?イギリス国内でも問題が噴出
イギリスでもコロナ(Coronavirus、Covid-19)の影響が次々と現れてきました。
東京オリンピック開催が危ぶまれるようになった時、「うちで引き受けても良いよ♪」なんて気軽に言っちゃっていたロンドン。
しかし今や、誰も海外から大量のビジターが訪れるイベントを開こうとは思わないのでは…(^^;)。
(国の間をたくさんの人たちが行き来するオリンピックなんて、パンデミック起こして!と言ってるようなものだと思います。場所ではなく、時期の問題という気がしますが…)
実際、4月26日に予定されているのロンドンマラソン開催について、中止も視野に入れて検討し始めたそうです。
航空会社Flybeは早くも倒産の危機!
イギリスの国内線のうち5分の2程度のシェアをもつというFlybeが、倒産の危機に貧していると報道が出ました。
このエセックスベースの航空会社はヨーロッパへの国際線も就航していますが、最近の経営難に加え、コロナ騒動で予約が50%近くまで落ち込んでしまったそうです。
観光に関する業界はダイレクトに影響が出ていますね…。
物品の買い占めが始まった?
日本ではマスクに始まり、今はトイレットペーパーの買い占めが起こっているとか。
買い占めなのか、皆が「心配だから、ちょっと多めに買っておこうかな」と思った末の一時的な品不足なのか分かりませんが…。
イギリスでも万一に備え、食品や薬などを備蓄しようという動きがあるようです。
参照記事 Metro.co.uk
スーパーでバイトしてる息子に聞いたら、薬や缶詰、肉類などの棚は空っぽだそうです><。
買い占めようとは思いませんが、薬など必要な時に手に入らないと困りますね…。
日本からの旅行への影響は?
旅行やビジネスで日本とイギリスの行き来をする人たちにとっても、キャンセルするかどうか悩ましい時期ですよね。
すでに泣く泣く旅行をキャンセルした人も多いのでしょう…><。
今迷ってる!という方は、以下の話も参考にしていただけたらと思います。
2月末の入国は問題なかったけれど…
私は2月の半ばから10日ほど、イギリスから日本へ帰ってきました。
その段階でも迷いましたが、イギリスから渡航制限の勧告などは出ていなかったため、決行しました。
いつも出来るだけ安い飛行機のチケットを取っているため、キャンセルしても返金してもらえないというのも大きかったです…><。
日本では友達とも会わず、電車にも乗らず、美容院にも行かず…と、地味〜に過ごしてきましたが、イギリスへ入国する時はちょっとドキドキしました。
でもヒースロー空港では、特に体温チェックなどされることもなく、普通に他の路線の人達に混ざって入国。
心持ち、税関周辺に職員が多いかな?と思いましたが、ヨーロッパ人らしい人が止められて荷物を開けていたので、普通の税関チェックだったかもしれません。
その後も、日本人が英国本土で入国拒否されたという話は聞いていません(何かあったら領事館が注意喚起のメールをくれるのですが、いまだ報告がないです)。
とは言え、今後変わるかもしれませんので、アップデートした情報をチェックするのが大切ですね!
英国領ジブラルタルは日本からの渡航者を拒否!
あくまで3月4日現在ですが、イギリス本土への日本からの入国はOK!
しかし、ジブラルタルに関しては別です。
ジブラルタル海峡とか歴史で習ったけど、あそこってイギリスなの?とビックリする方も多いかもしれません。
スペインの南端、モロッコのすぐ対岸にあるジブラルタルは実は英国領。
私は行ったことないですけど(^^;)、暖かいところなので老後などに移住する人もいるようです。
そんなジブラルタルで最近、数名の日本からの渡航者が入国を拒否されました。
はるばる来たのに、入国できないなんてΣ(゚Д゚)!気の毒すぎる…。
残念ながら、ジブラルタルへの旅行はしばらくは難しそうですね…。
参照記事 時事ドットコムニュース
イギリスでコロナに感染する可能性について
前述の通り、イギリスでもコロナの陽性反応が出るケースが急増しています。国内感染のケースも確認されました。
急増した背景には、学校の休暇(2月後半のハーフターム)で旅行に出た人が多かったこと、イタリアのスキーリゾートを含むエリアで大発生した影響があるようです。
こうなってくると、日本からイギリスへ行ってコロナに感染する可能性も、無きにしもあらず!?
もちろん可能性は低いと思いますが、下記のようにちょっとヒヤッとする状況もあります。
ヒースロー空港はいつも大混雑
世界トップクラスの利用者数を誇るヒースロー。
ここで、人混みを避けられない状況に陥る可能性は高いです。
出発前ロビーは基本、いつも人で溢れている印象です(早朝のT4あたり、欧州便か何かで空いてたことはありますが、日本行きの時はいつも混んでる…)。
また、入国時も列に並ぶため、どうしても人と密接してしまいます。
現在、日本からの旅行者の入国は非常に簡便になっており、e-Gateでパスポートをスキャンして顔認証すると、ゲートが開いて入れます。
管理官との厄介な受け答えもなく、嬉しい限りのシステムなのですが、混む時はやっぱり混んでいます。
人の流れが途切れるまで待てば良いのかもしれませんが、そこは混雑空港ですから、ちょっと難しいかもしれません。
さらに、何故か機械がうまく読み取ってくれないなどの問題で、通常の入国審査に回されることも。
実際、うちの下の子(12歳。e-Gateは12歳から使える)は、2回続けてはねられています。
同じタイミングで取ったパスポートを使っている上の子(17歳)は問題なかったのですが。
スキャンの仕方が悪いのか、はたまた12歳になる前に取ったパスポートだからダメなのか…(係の人が手伝ってくれてもダメでした)?
今回はそこから回された通常の審査の列が長く、人も密集していたのでハラハラしました。
誰もマスクしてませんしね(^^;)!
一番怖いのは、人間かも><
コロナ感染そのものに加えて怖いのが、急にひどくなった東洋人に対する風当たりの強さ。
世界各地で東洋系の個人やショップが、謂れのないハラスメント行為を受けるケースが発生しているので、心配ですよね。
差別問題と言えばそうですが、個人的にはもっと幼稚な動機で行われている気がします。
どこにでも、どんな時でも、「誰かにイチャモンつけてやろう」という幼稚な思考の人はいて、騒ぎを起こす理由を探しているものです。
今はコロナをネタに、判別しやすい東洋人を狙ってやれ!と思っているのでしょう。
特にこの時期、危ないエリアに行かないのはもちろんですが、普通の観光エリアでも事件が起きています。
こればかりは、完全な安全対策はないかもしれません。
ただ、大多数のイギリス人は危なくないですから、あまりビクビクしなくても良いような気もします。
顔見てちょっと避けられちゃうかもしれませんが(笑)、その分自分のスペースが広がった!とゆったり構えましょう。
状況は日々変化中!
イギリスにおけるコロナの状況について、これまでで分かっていること、経験したことを書きました。
しかし、毎日にように状況や政府の対策も変わっています。
イギリスと日本を行き来する方は特に、情報をまめにチェックすることが大事ですね。
旅行を計画されている方たち、無事に実現できるか、キャンセルの場合は金銭面などのダメージが出来るだけ少ないことを祈ってます。
慌てず騒がず、注意だけはしっかりして、乗り切っていきましょう!
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