【どうして?】イギリス少年たちがスカートを履いて登校…!?

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少年よ大使を抱け!そして制服にもこだわりを持て??

2017年6月21日。一年で最も日が長い夏至(summer solstice)のこの日、イギリスのデボンにあるIsca academy校では、一部の生徒たちによって騒ぎが持ち上がっていました。

なんと、花も恥じらうティーンネイジャーの男子生徒、約30人がスカートを履いて登校したのです。

決して悪ふざけではありません。彼らには立派な理由があったのですが、その理由とは…?

地球温暖化でも、イギリス少年の制服は…

暑い日

イギリスだって、暑い日もある

近年は気温が上がってきたとも言われますが、南部でも30℃を超える日は年に数日しかないのが普通のイギリス。車や家に冷房は標準装備されていないため、イギリス人たちは20数℃にもなると「暑い!」と大騒ぎを始めます。

公園ではTシャツを脱ぎ捨てて日光浴する男性の姿が見られ、ビーチはあっという間に芋洗い状態に。スーパーのアイスクリーム売り場は空っぽになり、あちこちからバーベキューの匂いが漂ってきます。

夏至のあったこの週、イギリスは「1976年以来最も暑い6月」を経験していました。でも、バンクホリデーすらない6月の平日に暑くても大変なだけです(どうせなら夏休みに暑くなってくれれば良いのに、そうは問屋が卸さないのがイギリスの気候ですね)。

暑くても、イギリスのセカンダリースクールの男子たちは通常、制服の長ズボンを履かなければいけません。

今回話題になったIsca academyでも、制服のボトムスは「男子はトラウザーズ(長ズボン)のみ、女子はスカートでもトラウザーズでも良い」という、ごく標準的なルールでした。夏は、男子も教室内でならネクタイを外したり、シャツの裾を出すことは認められているそうです。

しかし、学校があるデボンはイギリス南部で、30℃を超える日も出ていました。あんまり暑いので「男子生徒はショートパンツにしても良いんじゃない?」という声をあげたのが、男子生徒の母親であるクレア・ランベスさん。ところが、この提案は学校からにべもなく拒絶されます。

それを聞いたクレアさんの息子、ライアン君(15)は考えました。

「女子はスカートもズボンも履けるのに、どうして男子はダメなの?」

ショートパンツがダメなら、スカートで行っちゃおう!

写真はイメージです

写真はイメージです

理不尽な学校のルールに抗議するため、ライアン君は一計を案じました。そして友達と相談の上、スカートを履いて登校したのです。ショートパンツはただの校則違反と言われそうですが、スカートは女子に認められているだけに、不公平さに対する正当な抗議と言えるでしょう。初日は5人程度の友達と始めたそうですが、翌日には30人前後の男子が、友達や姉妹から借りたスカートを履き始めました。中にはすね毛を剃って、しっかりお手入れしてきた強者も!

ライアン君が知っていたかどうかはわかりませんが、別の男子生徒の母親曰く「うちの息子も校長先生に抗議したんだけど、’そんなに不満ならスカートでも履いてらっしゃい’と冗談を言われた」とか。これが本当なら、校長先生、事前に墓穴を掘っていたわけですね…。ちなみに校長先生は女性です。

また、他の母親も「男子生徒は暑くても長ズボンなのに、女性の先生がサンダルやスカート履いてるのはおかしい。子供達は、こういう不公平さに敏感なのよ」と、もっともなご意見を。

この話が全国ニュースになって慌てたのか、学校は取材に対して「近年は暑い日が多いから、これから制服のルールも変えていくかもしれません」と答えています。それが実現すれば、ライアン君たち生徒の勝利ですね!

抗議にもユーモアのセンスを。イギリス少年の知恵に脱帽

理不尽なことに抗議するのは、若者でも大人でも大事なこと。今回、「スカートを履く」というユーモアのある方法で学校に抗議したライアン君たちの知恵と行動力は素晴らしいですね!

暑さでグダグダになっている日本の若者も、真似してみたら面白いかもしれませんよ(日本の方が、よっぽど蒸し暑くて大変ですし…)!?

 

 

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