天皇・皇后両陛下の宿泊ホテルは王室ご用達
故エリザベス女王の葬儀に参列するため、日本から天皇・皇后両陛下がロンドンにいらっしゃいましたね。
宿はロンドンのメイフェア中心にある5つ星ホテル、クラリッジス(Claridge’s)。1856年の創業以来、各国の王室メンバーに利用されてきた、伝統と高い格式のあるホテルです。かつてはビクトリア女王も滞在し、エリザベス女王は時々ここでランチするのが習わしだったそう。
公式サイト https://www.claridges.co.uk/
一度は泊まってみたい憧れホテルですが、ちょっと調べてみたら、今は一泊£750(現在のレートで123,000円ほど)から出ていました。オフシーズンなら価格的はそこまで高くない(?)のですね。まあ、服装や持ち物もそれなりでないと釣り合わないでしょうから、やはり気軽には泊まれませんが…。
天皇陛下来英についての海外報道と画像
*画像はリンク先で見られます。それぞれ新聞社や出版社のサイトです。
ロンドンのウエストミンスター寺院で行われた国葬には、約500の国家元首とパートナーなど、約2000人が招待されたそうです。
テレビなどの映像でまっさきに映されるのはアメリカのバイデン大統領やフランスのマクロン大統領、ニュージーランドのアーダーン首相、カナダのトルドー首相などの政治的リーダーたち。続いて英国王室と縁の深いヨーロッパ王室のメンバー、そしてイギリスの歴代首相などと、予想通りの展開でした。
しかし、新聞や雑誌などの誌面(ウェブサイト誌面)では、各国王室・皇室の招待者のトップに日本の天皇・皇后陛下が紹介されていることが多かったです。
イギリスのインディペント紙によると、天皇陛下は海外からのゲストとして、最も重要な人物と捉えられていたのだとか。「なぜ日本の天皇は、女王の葬儀のためロンドンを訪れる最も重要な要人なのか(Why Japan’s emperor will be the most significant dignitary to visit London during Queen’s funeral」という記事を出しています(記事は登録者しか読めないためリンクなしです)。
記事では、エリザベス女王が夫のフィリップ殿下とともに、1975年にイギリス君主として初めて日本を訪問したことや、天皇陛下が80年代にオックスフォード大に留学中、バルモラル城に滞在して交流したことなどが紹介されていました。
The New York Timesは、見出しに「大統領たちと一人の天皇(presidents and an emperor)」と入っています。
参照;https://www.nytimes.com/2022/09/19/world/europe/queen-funeral-guest-list.html
イギリスのテレグラフは政治的リーダーたちの画像を並べる中、ロイヤルのゲストとして唯一、天皇・皇后陛下の写真を載せています。
フランスのル・モンド紙は「エリザベス女王の葬儀:日本の天皇の参列は両国の強い絆を反映している(Queen Elizabeth II’s funeral: Japanese emperor’s presence reflects strong ties between two monarchies)」と特集記事を組んでいました(記事の閲覧は購読者限定でした)。
Sky Newsも見出しにバイデン大統領やマクロン大統領と並んで’Japan’s emperor Naruhito’の名前を入れた上、’World Royals’のトップに両陛下の画像を載せ、エリザベス女王の葬儀に参列することがいかに特別なことであるのか紹介しています。
参照;https://news.sky.com/story/middletons-arrive-at-westminster-abbey-for-queens-funeral-12701281
【画像リンクあり】葬儀での座席の位置はどうだったのか
ニュースでバイデン大統領は「ポーランド大統領の後ろ、14列目」と、意外と普通な扱いを受けた印象の報道がされています。
では、天皇・皇后陛下はどうだったのか気になりますね(テレビの中継ではそこまで分からなかったので…)。そうしたら、BBCが画像つきで紹介してくれていました。
参照;https://www.bbc.com/news/uk-62890879
*主要参列者の位置を俯瞰で示した画像が記事後半にあるので、ググーッとスクロールしてください。天皇陛下は’Emperor of Japan’です。
天皇・皇后陛下の座席はイギリス王室メンバーの対面にあたる、各国のロイヤル達が座る一角でした。前から2ブロック目の、後列端に並んで座られたようです。
バイデン大統領やマクロン大統領より、よほどエリザベス女王の棺に近い位置に座られたことが分かります。ちなみにお隣はマレーシアの国王夫妻、前列はヨルダン国王夫妻です。それにしてもヨルダンのラーニア王妃、相変わらずお美しいですね!
日英ロイヤルファミリーの絆は本物だった
日本国内の報道だけ見ていると、いくら皇室が英国王室とつながりが深いと言っても「ちょっとひいき目に見て、盛ってるんじゃない?」という気がしてしまいますが、イギリスや海外の報道でも天皇陛下がこれだけフォーカスされているのを見ると納得しますね。
天皇陛下にとって、エリザベス女王は海外留学中に優しくしてくれたおばあさまのような方ではないかと思われます。皇后陛下と一緒に参列されることが叶って、本当に良かったですね…!