辛いもの好きには欠かせない!
辛い物が好きなら、日本は天国ですよね。激辛ラーメン、激辛麻婆など、選び放題です。かくいう私も辛いもの大好きで、うどんや豚汁などには真っ赤になるまで唐辛子をかけるクチです。もちろん、イギリスのスパイシーフードなんて、物足りなくて話になりません。
イギリスの食事が美味しくなったというのは、何のことはない、インドカレーや中華が増えたからという話はよく聞きます。しかし、イギリス人の舌に合わせた「辛さガイド」に従うとガッカリします。辛口カレーのビンダルー(vindaloo)を食べた翌朝には下痢を覚悟しろと言われるくらい、基本的にイギリス人はまだまだ辛いものは苦手と思った方が良いようです。
辛さアップは自前のチリで!でも、どれが良いの?
日本の激辛好きには物足りないイギリスフード、自衛のためには常に片手に唐辛子やタバスコが欠かせません。日本食材店でも一味や七味を購入することは可能ですが、現地のチリで代用できたら安上がりですよね。でも、意外とチリ選びは難しいんです…!
イギリス人も、だんだん辛いもの好きになってきてる!?
イギリスで手に入る激辛唐辛子といえば、昔からScotch Bonnetが定番でした。小さいパプリカのような可愛らしい姿のチリですが、辛さはハバネロに近いものがあるそう。またハラペーニョを使ったピザが普通に売られていたり、最近ではじわじわと辛さレベルが上がってきたのを感じます。
2015年にはスーパーマーケットのTescoがその名も’コモドドラゴン’という唐辛子を発売して話題になりました。ハバネロよりも辛いという触れ込みで、イギリス人には十分辛そうでしたが、続けて翌年には「世界一辛い」唐辛子を発売しました。
その名もキャロライナ・リーパー(Carolina Reaper)。
The Telegraphの記事によれば、触る時には素手でなく手袋必須、食べたら胸焼けと胃痛と下痢は覚悟の事、とまで言われる世界最強(最恐?)の唐辛子です。オックスフォードシャーのチリ農家は、コモドドラゴンが売れるほどイギリスは辛いものブームなんだから、これも売れる!と自信を持っているそうです。
世界一辛いと言われてもピンときませんが、the guardianによればキャロライナ・リーパーはタバスコの500倍辛いそう。わかるような、わからないような話ですが、一足飛びに世界一辛い唐辛子を扱ってしまうところにイギリス人の「辛いものビギナー」ぶりを感じてしまいます。辛ければ良いというものではないと思うのですが…。
一味唐辛子の代替品といえば?
超激辛の唐辛子は置いておいて、とりあえず欲しいのは普段一味や七味唐辛子の代わりに使える物ですよね。一本あれば、うどんなどの麺類や汁物に気軽にかけて使えます。
個人的に、一味に近くスーパーで手に入りやすい物として重宝しているのがcayenne pepper(カイエン・ペッパー)。
Schwaltzなど乾燥ハーブ売り場に瓶で売っています。
ここで気をつけたいのが、乾燥ハーブ売り場には意外と唐辛子(chilli)が多いので、間違ったものを選ばないようにする事です。例えば「Chilli Powder」は、名前からするとシンプルな唐辛子のパウダーのようですが、実はオレガノやクミンが配合されていてクセがあります。メキシカンやケイジャン料理を作る時には良いですが、日本食には合いません。これをうっかりキムチ作りに使ってしまった事がありますが、ケイジャン風味の微妙な味わいで、食べられたものではありませんでした…。
また、同じチリ・フレーク(Crushed chilli flakes)でもChipotleはやや焦げた感じの風味があり、Birds Eyeは辛味強めでクセがない感じなど違ってきます。
唐辛子については混在している感のあるイギリスのマーケット。ぜひ色々チャレンジして、ヒーヒー言ったり「物足りん!」と喚いたり、冒険してみてくださいね!